足利銀行と宇都宮中央署はSNS型投資・ロマンス詐欺への注意を促すチラシを配った(3日、宇都宮市)

SNS(交流サイト)を通じ偽の投資話や交際などを持ちかけ、金銭をだまし取る詐欺被害が栃木県内でも急増している。県警によると県内のSNS型投資・ロマンス詐欺は1〜8月に41件で前年同期の1.8倍、被害額も1.3倍の約6億円となった。送金の現場となる金融機関も懸念を強め、足利銀行は来店客に注意を促す。

足利銀は宇都宮中央署と3日、宇都宮市内の本店でチラシ140枚を配り注意を呼びかけた。チラシは「SNSでの投資・結婚の話は詐欺」と題し、だまされないためのポイントを示した。大塚浩樹常務は店頭で「少しでもあやしいと感じたら家族や警察、銀行に相談を」と訴えた。

70代女性はチラシを手に「ネットでの誘いには乗らないよう気をつけている。(お金の手続きは)これからも窓口で直接するつもりだ」と表情を引き締めていた。同様の詐欺は全国で増え、警察庁によると1〜8月で6868件と前年同期より4860件増えた。

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