世界に3億人以上いると言われる視覚障害者。目が不自由な人を目的地まで誘導してくれる端末が、本格的に発売されることになりました。

自動車大手「ホンダ」発のベンチャーが開発したこちらの端末。スマホのアプリで目的地を設定し、実際に靴につけて歩いてみると…

記者
「交差点に近づいてきました。左足の振動のペースが非常に早くなっていて、こちらで曲がれと指示しています」

曲がる地点に近づくと振動の間隔が短くなり、気づける仕組みです。

端末の開発には、ホンダで自動運転の研究開発に携わっていたメンバーが加わっています。GPSによる位置情報だけでなく、利用者の歩行情報なども組み合わせることで、より安全で最適なルートを提案し、震えるタイミングの精度も上げているということです。

視覚障害者で、この端末のテストを行っている北京パラリンピック柔道日本代表の初瀬さんは…

日本視覚障害者柔道連盟 初瀬勇輔 会長
「視覚障害があると手を空けておきたいんですね。杖も持たなきゃいけないし、盲導犬を連れていたりとかもあるので、振動で道を教えてくれるというのはすごく安心感もあります」

この端末はあす発売され、将来的には視覚障害者だけでなく、高齢者や子どもの見守りなど健常者にも販路を拡大したい考えです。

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