国内最大級のドックを武器に船の増産を目指します。
西海市の大島造船所は、2年前に三菱重工から引き渡しを受けた長崎市の香焼工場の開所式を行いました。
大島造船所香焼工場の開所式には、大石知事や長崎市の鈴木市長、取引先の関係者などおよそ250人が出席しました。
香焼工場は三菱重工長崎造船所が保有していた工場です。
三菱重工は、低コストで船を建造する中国や韓国などとの競争により収益が悪化したため、香焼工場のおよそ4分の3にあたる新造船エリアを、西海市に本社を置く大島造船所に2021年に売却し、翌年に引き渡していました。
香焼工場として初となるばら積み貨物船の建造を2023年に始め、2024年7月の引き渡しを前に開所式を開きました。
大島造船所 平賀栄一代表取締役社長
「(既存の)大島工場の多数かつ高速建造。艤装期間の長い新環境船の(製造を)両立させるために香焼工場は必要」
香焼工場には、国内最大級となる全長およそ990メートル、幅100メートルの建造ドックがあります。
平賀社長は「風力発電機器を支える浮体の生産に偉力を発揮する」と話し、洋上風力発電事業への参画の意欲も示しました。
香焼工場では当面、大島工場で受注していた船の建造にあたることにしていて、年間3~4隻を目標に掲げています。
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