日本公庫前橋・高崎両支店の事業承継イベントでは後継者を探す事業者と参加者のオンライン交流会も開かれた(19日、前橋市)

日本政策金融公庫の前橋・高崎両支店は、群馬県内の3事業者が後継候補者と直接語り合う「オープンネーム」形式でのマッチングイベントをオンラインで開いた。開業を検討している個人や事業拡大などを希望する経営者ら約90人が参加した。

事業の担い手を求め参加したのは川場村の宿泊業「ロッジ岩田渡」、前橋市の中華料理店「チャイニーズダイニング天壇」、みなかみ町のそば店「天丸」。いずれも後継者不在の小規模事業者と創業希望者らをつなぐ日本公庫の「事業承継マッチング支援」に登録している。

各経営者が事業内容を紹介後、質疑応答に移った。オンライン参加者からは客層や従業員数、競合店の有無や経営の心得など幅広い質問が飛んだ。その後、事業者と参加者のオンライン交流会も開かれた。

日本公庫前橋支店の平田昇世・国民生活事業統括は「事業承継の悩みを抱える小規模事業者は多い。こうしたイベントがあることを知ってもらい一歩踏み出してもらいたい」と話す。日本公庫は同様のイベントを2021年度から全国で開く。群馬では初開催で22カ所目。25年度には沖縄を除く都道府県で一巡予定という。

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