(ブルームバーグ):防衛技術を手掛ける米スタートアップ企業のアンドゥリル・インダストリーズは19日、米陸軍向け新型戦闘用ゴーグルの性能向上に向け、マイクロソフトと提携すると発表した。米国防総省は今後10年間でゴーグルに最大219億ドル(約3兆1200億円)を投じる可能性があるという。

このゴーグルは仮想現実(VR)ヘッドセットをベースにしており、暗視や空中からの脅威に関する警告など、あらゆる機能を兵士に提供することを目的としている。マイクロソフトの旧モデルは兵士に頭痛や吐き気を引き起こしていたが、改良後のスリム版は陸軍に高く評価されている。

陸軍は一連のテストの結果次第では、最大12万1000個のゴーグルを発注する可能性がある。

非公開企業のアンドゥリルは、先駆的なVRヘッドセット「オキュラス」を開発したパルマー・ラッキー氏によって2017年に設立され、米投資家ピーター・ティール氏が出資している。ラッキー氏は声明で「これはアンドゥリルの主要な収入源であり、われわれは何年も前からその基盤を構築してきた」と述べた。

「統合視覚増強システム(IVAS)」として知られる米陸軍のゴーグルは本格的な生産に踏み切る前に来年に行われる高負荷の実戦テストに合格する必要がある。

原題:Microsoft Pairs With Startup Anduril on US Army’s Combat Goggles(抜粋)

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