地震や台風の影響でいつものにぎわいが見られなかった今年の夏。
宿泊業界では予約のキャンセルが相次ぎました。

一番の書き入れ時に大きな打撃を受けた宿泊業界は今後始まる県外客向けの割引キャンペーンに期待を寄せています。

宮崎市青島にあるANAホリデイ・インリゾート宮崎。
目の前に青島ビーチが広がり毎年多くの観光客が訪れる人気のホテルですが、今年の夏は「寂しい雰囲気だった」と振り返ります。

(ANAホリデイ・インリゾート宮崎 児玉麻衣さん)
「(地震と台風)どちらの災害も含めてトータルで約1000ルームほどのキャンセルをいただいた形となっています。かなりにぎわう期間なのですがちょっと寂しくなってしまったというか、かなりの損失を受けたと思っています。」

最大震度6弱を観測した8月8日の地震に、多くの突風被害をもたらした台風10号。
書き入れ時の夏に続いた自然災害、宿泊施設の予約のキャンセルは宮崎市だけでも地震によるものが3万2775人(8月26日時点)、台風10号によるものが9635人に上っています。

(藤崎アナ)
「こうした状況を受け、宮崎市は宿泊業界を支援しようと独自の割引キャンペーンを実施します。」

19日に閉会した9月定例市議会では、宿泊施設を支援するための割引キャンペーンを行う事業を盛り込んだ一般会計補正予算案が可決されました。

このキャンペーンでは保健所に旅館業の登録をしている施設が独自にプランを作成し、1人5000円を上限に宿泊料金の半額が補助されます。期間は年末年始を除く12月と1月で、県外の利用客のみが対象です。予算の総額は6000万円となっています。

(ANAホリデイ・インリゾート宮崎 児玉麻衣さん)
「12月の頭は少し閑散期ですので、県外からのお客さんに多数来ていただいてまた宮崎全体がにぎわうような形になれば良いなと思っています。かなり期待をしています。」

宿泊業界が期待を寄せるキャンペーンは、11月以降に詳しい内容が明らかになる見込みです。

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