日銀の植田和男総裁は23日の参院財政金融委員会で、基調的な物価上昇率は「2%をやや下回っているが、来年にかけて少しずつ2%に収束する」との考えを示した。物価基調が見通しにそって上昇すれば金融緩和の度合いを調整し、「短期金利を引き上げていく」と述べた。
日銀は3月にマイナス金利を含む大規模緩和政策を解除した。植田総裁は、現状は「緩和的な環境を維持することが適切」との認識を示した。今後物価・経済見通しやリスクが変化すれば「それも政策の変更の理由になる」と話した。
緊迫する中東情勢など地政学リスクを巡っては「急に顕現化して金融市場に何か不穏な動きが発生すれば、流動性を機動的かつ柔軟に供給することにより、金融システムへの影響を極力極小化するようにオペレーションに努める」と話した。
鄭重声明：本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。
