【ニューヨーク=竹内弘文】世界最大の運用会社ブラックロックは17日、米マイクロソフトと連携し、人工知能(AI)関連のインフラ整備のためのファンドを立ち上げると発表した。規模は300億ドル(約4兆2700億円)で、主に米国のデータセンターや電力網に投資する。AI普及にあわせ需要増が見込まれるデジタルインフラへの投資を加速する。
アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国のテクノロジーに特化した投資会社MGXや、ブラックロックが買収した米大手インフラ投資会社グローバル・インフラストラクチャー・パートナーズ(GIP)もファンドに参画する。半導体最大手の米エヌビディアの技術的な支援も受けるという。
その他の企業からの参画も受け入れていく予定で、最終的には負債も含めて1000億ドル規模の投資実行額を目指す。
ブラックロックのラリー・フィンク会長兼最高経営責任者(CEO)は声明で「民間資本を用いてデータセンターや電力のようなAIインフラを構築すれば、何兆ドルにも及ぶ長期的な投資機会が生まれる」と期待をにじませた。
マイクロソフトのサティア・ナデラCEOも「金融および業界のリーダーを結集して未来のインフラを構築し、持続可能な方法で推進していく」と述べた。
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