(ブルームバーグ):市場は米利下げ幅について過大な予想をしており、米国時間17日に発表される小売売上高を過小評価しているため、ドルは上昇する見通しだ。バークレイズの外為ストラテジスト、スカイラー・モンゴメリー・コニング氏がこうした見方を示した。
コニング氏は8月の米小売売上高が市場予想を上回った場合、市場はより小さい利下げ幅に傾き、その結果ドルが押し上げられると述べた。小売売上高は、連邦公開市場委員会(FOMC)決定前に発表される主要な消費データとしては最後のものとなる。
同氏は小売売上高について「当社としてはコンセンサスより強い数字を見込んでいる。前月の数字も非常に強かった」とインタビューで発言。「25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利下げに向けた相場の織り込みが大きくなる可能性がある」と述べた。
米小売売上高、7月は予想上回る伸び-個人消費の底堅さ示唆 (2)
コニング氏は発表された小売売上高が市場予想を実際に上回り、25bp利下げ予想が強まった場合、ブルームバーグのドル指数は1%上昇する可能性があると予想した。
バークレイズは米経済はなお底堅いとして、年内の利下げは25bpずつで計3回とみている。
原題:Barclays Sees Dollar Rallying 1% Ahead of Fed’s Crucial Decision(抜粋)
--取材協力:Augusta Saraiva.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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