リニア中央新幹線です。静岡工区の着工の遅れを理由に、JR東海は当初の目標であった2027年開業を断念しました。開業はいつになるのか、22日、長野県の阿部知事とJR東海の丹羽社長がトップ会談を行いました。
県庁で行われた阿部知事とJR東海・丹羽社長のリニアをめぐるトップ会談。
冒頭、知事はー。
長野県・阿部守一知事:
「2027年の開業断念ということで、われわれもそうですし、地域の皆さまにとっても落胆が大きい」
品川・名古屋間を40分で結ぶリニア中央新幹線。
県内では唯一、飯田市に駅ができます。
しかし、静岡県の川勝知事が環境問題などを理由に静岡工区の着工を認めずJR東海は当初目標にしてきた2027年開業を断念。
また、新たに長野県内の工事も少なくとも2031年までかかることが判明しました。
開業は2034年以降との見方もあり、飯田市などからは早期に開業時期を示してほしいとの声が上がっています。
22日の会談ではー。
長野県・阿部守一知事:
「次の目標どうするのか、切実な課題。早い時期に開業時期を明らかにしていただきたい。強くお願いしておきたい」
JR東海・丹羽俊介社長:
「開業時期を見通すためには静岡工区のトンネル掘削工事に着手する必要。いまだ着手の見込みが立たないため、現時点で新たな開業時期を見通すことできない」
丹羽社長は現段階で見通せないと述べるにとどまりました。
また、知事は観光・地域振興には欠かせないなどとして飯田市の駅に上下線とも1時間に複数本停車するよう要望。
丹羽社長は「駅の停車本数も開業がもう少し近づいた時期に決めたい」と答えました。
リニアをめぐっては静岡工区の着工を認めてこなかった川勝知事が辞職を表明。
次の静岡県知事の対応も含め今後が注目されます。
会談後、知事はー。
長野県・阿部守一知事:
「地域の未来の姿どう描くか、時期が明確にならないと具体的な検討進められない。『今までの時期が延びる』というだけで済まされる話ではない」
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