千葉商科大学の学生が拓匠開発へ向け企画提案をした

千葉興業銀行は千葉商科大学の学生を対象に、ビジネススキルを学ぶ長期インターンを実施している。3週間に及ぶインターンは13日が最終日。地域デベロッパーの拓匠開発(千葉市)に企画を提案する就業体験などを通じ、金融志望などの学生に融資にとどまらない実践的な業務を伝えて人材育成につなげる取り組みだ。

インターンは学生7人が参加。千葉興銀で銀行業務の概要やプレゼンテーションの基礎などを教え、最後の1週間は拓匠開発などが開催する夜間の大型イベント「YohaS(夜ハス)」での新企画づくりに臨んだ。同行が力を入れている「非金利分野」の法人コンサルティング事業体験という。

「千葉県は『竹害』が深刻。竹をいかして灯籠にしたらいいのではないか」「夜ハスは子どもへのアプローチが弱く混雑が課題。スタンプラリーをして解決できないか」――。12日は学生が考えた企画を拓匠開発に向けてプレゼンテーションした。

同社の担当者からは「SDGs(持続可能な開発目標)の視点を入れたのがいいね。プレゼン内にあった『効果検証』は、弊社としても今後強化していきたい」といった反応があった。

参加した千葉商科大生の黒田修平さんは「夜ハスを開催している千葉公園の様子を見て回るなど、地域密着の取り組みが面白かった。自分の中での銀行像が変わった」と話した。

千葉興銀は採用目的のインターンではないとするが、金融機関への理解を深めてほしいという思いはあるという。担当者は「できるだけ実際の業務に近いように環境を整えた。将来のミスマッチ予防にもつながるのではないか」と期待する。

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