投資信託協会が12日に発表した8月の投信概況で公募投信の純資産残高は前月比2兆7602億円減の228兆7281億円だった。円高・ドル安の進行などを受け、2カ月連続で減少した。純資金流入額は1兆5477億円で9カ月連続で流入超過となった。

公募株式投信の商品分類別の状況をみると、国内株式型の純資金流入額は8136億円と前月比6倍に伸びた一方で、海外株式型は5915億円と前月比およそ半分に減った。8月は日経平均株価が1.2%下落し、米ダウ工業株30種平均が1.8%が上昇した。

上場投資信託(ETF)を除く公募株式投信の純資産残高は前月比1兆568億円減の127兆2380億円だった。2カ月連続で減少した。純資金流入額は1兆3362億円で15カ月連続の流入超過だった。月間設定額は3兆5018億円と前月と比べて約1兆円減少したが、2023年の年間設定額平均2兆3911億円は大幅に超えた。

8月は日経平均が過去最大の下げ幅を記録するなど、株価が大きく動いた。投信協会の松下浩一会長は「相場変動による個人投資家の投信積立への影響は数字上みられない」と話した。

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