拡大する中古スマホ市場。市場規模は、いまや270億円に。どれくらい安く買えるのか?そして、家で眠っているスマホはいくらで売れるのか?
■中古スマホ、なぜ人気? 「新品はオーバースペック」との声も
南波雅俊キャスター:
中古スマホのニーズが年々高まっているということです。中古スマホの販売台数データをみてみると…
【中古スマホ販売台数】
2019年度:163万台
2020年度:185万台
2021年度:212万台
2022年度:234万台
2023年度:272.8万台
2024年度(予測):315万台
※出典:MM総研
年々増えて2023年度には272万台を超えました。そして2024年度には、初めて300万台を超えるという予測です。
データ出典元であるMM総研の横田英明取締役副所長は「“1円端末”など過度な値引きの規制で新品価格が上昇した。物価高騰や実質賃金の減少の影響により、中古スマホの需要は高まっている」と分析しています。
中古端末を購入した理由は何なのでしょうか。(C)Back Marketの2月「中古スマホの購入に関する調査」によると、一番多かった理由は、▼「安いから」で38.7%、▼「2機目が欲しかった」が10.0%、▼「Wi-Fiで利用するから」が2.6%でした。
SNSで“中古愛用者”の声をみてみると、
●「SNSしかしないし中古で十分すぎる」
●「新品の半値以下でも十分使えるし、綺麗な中古も多い」
●「新品は自分にとってオーバースペック。中古で十分かな」
といった声もありました。
そんななか、日本時間9月10日の午前2時に「Apple Event」が行われ、最新型のiPhone16が発表されるのではないかと噂されています。
もしiPhone16が発表されたら、中古スマホはどうなっていくのでしょうか。ソフマップの担当者は「市場の動向次第だが、長期的には販売価格も買取価格も下がる傾向にありそうだ」としています。
買いたい人にとってはまだ値下がり時期がわからず、いつが買い時かは何とも言えない状況のようです。一方、いずれ買取価格が下がっていくので、売りたい人は不要なら早く売った方が良いということもいえるようです。
井上貴博キャスター:
スマホは中古で十分という感じがしますが…。
産婦人科医 宋美玄さん:
本当にオーバースペックすぎます。私は現時点での最新型であるiPhone15 Pro Maxを持っているのですが、使いこなせているのかどうか…。SNSくらいしか使わないので、本当は中古で十分だと思っています。
ホラン千秋キャスター:
オーバースペックとありましたが、井上さんはまさに機能を使いこなせていないのでは…。
井上キャスター:
私のスマホはiPhoneSEの第2世代です。指紋認証機能があり、これが一番いいと思います。
ホランキャスター:
まだホームボタンがあるタイプですね。それぞれ自分に合ったものを、買ってください。
■フリマ中古スマホ購入時は「IMEI番号」を要確認
南波キャスター:
フリマアプリで中古スマホを買うときには、結構トラブルがあるようです。SNSでは次のような声がありました。
●「フリマで購入したがネットも電話も繋がらない。SIMを差し替えても結果変わらず」
●「普段使いとしてフリマで購入したのに、電話も電子マネーも使えない」
なぜ、このようなトラブルが起きてしまうのでしょうか。MM総研の横田さんは「フリマアプリなどでの個人間取引の場合、必ず製造番号(IMEI)の確認を!」と呼び掛けています。
IMEIとは「国際移動体装置識別番号」(世界共通)で、端末ごとに割り当てられた15桁の製造番号です。ネットワークの利用制限を確認する際に使用するものだといいます。
ほとんどのスマホは、電話番号入力のところで「*#06#」と打ち込むとIMEIが出てきて、横田さんいわく「出品者へIMEI提示を購入前に求める事が重要」とのことです。
携帯各社のホームページに「ネットワーク利用制限確認サイト」があり、IMEI番号を打ち込むと「○」「△」「×」のいずれかが表示されます。
○であれば電話・ネット制限なしで使えます。しかし、△だと端末代金が分割中などの状態。×だと不正利用の疑いなどで電話・ネット制限中になっています。
横田さんは「△や×の端末はトラブルに発展するリスクあり」と指摘しています。注意してください。
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<プロフィール>
宋美玄さん
産婦人科医 2児の母
女性の健康などのテーマを発信し、女性の性に関する著書が人気
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