日本政策金融公庫(日本公庫)浜松支店と浜松いわた信用金庫(浜松市)は3日、静岡大学発スタートアップのeZov(イーゾフ)インターナショナル(同市)に計1000万円を協調融資したと発表した。2022年10月設立の同社としては初の資金調達で、脱臭や抗菌などに有効な独自技術の事業展開に弾みを付ける。
同社は光触媒である酸化チタンなどをメッシュ状のステンレスにナノ構造でコーティングする技術を持つ。気体や液体がメッシュを通過する際に臭いや菌、ウイルスを除去できる。浜松いわた信金のビジネスコンテストで最優秀賞を受賞した。調達資金は人件費などに充て、畜産農家の臭い対策向けなどに販売を拡大する。
新型コロナウイルス禍が研究開発の進捗に影響したとして日本公庫の「新型コロナ対策資本性劣後ローン」を適用した。資本性劣後ローンは借入金だが自己資本と見なされ財務基盤の強化につながる。浜松いわた信金の自前融資(プロパー融資)などと組み合わせて資金面で成長を後押しする。
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