(ブルームバーグ):米ベインキャピタルが独立系ソフトウエア開発会社、富士ソフトに対して買収提案したことが分かった、と日経新聞が3日に報じた。富士ソフトは先月、KKRによる買収を発表していたが、ベインの提案はそれを上回る総額6000億円規模になるという。

KKRは8月8日、富士ソフトに1株8800円で株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表。買い付け代金は約5584億円の予定で9月中旬をめどにTOB開始を目指すとしており、富士ソフトも同意していた。

報道によると、ベインはKKRより高い価格でTOBを提案しており1株あたり9200-9300円程度とみられるという。法的拘束力がある提案を出して富士ソフトの同意が得られればTOBに乗り出す考えとしている。

富士ソフト広報担当者は「弊社が発表したものではなく、コメントを差し控える」と話した。ベインキャピタルの広報担当者はコメントを控えた。

(ベインキャピタルの反応を追加して更新します)

--取材協力:谷口崇子.

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