日銀前橋支店は2日、9月の群馬県金融経済概況を発表し、県内の景気判断を「資源高などの影響を受けつつも、持ち直している」として前回7月の判断から据え置いた。据え置きは24カ月連続。
項目別の判断もすべて据え置いた。個人消費は消費者の節約志向が続くなか、スーパーや家電大型専門店の売れ行きが好調であるほか、温泉地の宿泊客数は前年比で増加が続いている。「緩やかに増加している」として判断を維持した。生産は医薬品が低下しているが、輸送用機械が高水準で推移しているため判断を据え置いた。
7月末の日銀の追加利上げにより、県内金融機関は企業への貸出金利の引き上げに動いている。日銀前橋支店の宮将史支店長は「引き上げ幅はそれほど大きくないと認識している。所得と消費の好循環のなかで吸収されていくのでは」と話した。
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