(ブルームバーグ):対話型人工知能(AI)「ChatGPT」を開発した米オープンAIは、ベンチャーキャピタルのスライブ・キャピタルが主導する資金調達ラウンドで1000億ドル(約14兆4600億円)強の評価額に基づく資金確保に近づいている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

匿名で語った関係者の1人によると、スライブはこのラウンドで約10億ドルを投資する。オープンAIのサラ・フライヤー最高財務責任者(CFO)は28日、詳細には言及しなかったものの同社が新たな資本を求めていることを従業員に文書で伝えたという。

同社は少なくとも昨年12月以降、1000億ドル以上の評価額に基づく資金調達に向け初期の協議中だと、ブルームバーグ・ニュースが昨年末、関係者の話として伝えていた。

今回の資金調達によってオープンAIは評価額で、ベンチャーキャピタルから出資を受ける世界有数のスタートアップになる見通し。利便性の高いChatGPTで同社が注目を集めた後、生成AIソフトウエア需要が高まっていることを浮き彫りにするものだ。

マイクロソフトが出資するオープンAIの成功は大手ハイテク企業間に激しい競争ももたらした。こうした企業は自社製品へのAI技術搭載や他の有望スタートアップに対する資金提供を進めている。

関係者によれば、フライヤーCFOは従業員向け文書で、この資金調達は計算能力や他の運営上の経費に対応するものだと説明した。

スライブの投資計画については、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が先に伝えた。

原題:OpenAI Nears Funding Round at More Than $100 Billion Valuation(抜粋)

(6段落目にCFOの説明を追加して更新します。更新前の記事で見出しと1段落目の通貨表記と最終段落の社名を訂正済みです)

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