福証Qボードに複数企業が上場するのは3年ぶりだ

福岡証券取引所は20日、通信販売会社支援のリプライオリティ(福岡市)が9月25日にQボードに単独上場すると発表した。福証への新規上場の承認は今年2社目。複数の企業がQボードに上場するのは2021年以来3年ぶりとなる。

リプライオリティは1998年設立で、福岡と大阪で4カ所のコールセンターを抱える。通販会社からの業務委託で顧客に電話営業する「アウトバウンド業務」を主力事業とするほか、自社で開発した商材の通販も手掛ける。24年9月期の売上高は前期比3%増の27億円、純利益は同46%増の2億1700万円を見込んでいる。

同社は上場の狙いについて「調達資金でコールセンターの人員を確保して業容を拡大したい」と話す。コールセンターの新設費用や、自社通販で扱う新商品の開発費にも調達資金を投じる。地元の福証に上場することで九州での営業基盤を固めて成長を図る。

福証ではエイチ・アイ・エス(HIS)子会社でホテルや商業施設の建設工事などを手掛けるCross Eホールディングス(クロスイーHD、長崎県佐世保市)が、8月29日にQボードに上場する。リプライオリティの上場後は同市場への上場は計20社、本則市場を含む福証全体では105社となる見通しだ。

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