福井銀行は経済産業省が定めるDX(デジタルトランスフォーメーション)認定を取得した。2022年4月から着手した中期経営計画に盛り込んでいるデータの利活用や人材育成などを巡る取り組みが評価された。同行はデジタル化の促進が地域の経済活性化につながると位置付けており、顧客企業などのDX推進も支援していく構えだ。

福井銀行はデジタルを活用して顧客の利便性や生産性の向上に取り組んでいる

DX認定はデジタル化を進めるための経営ビジョンの策定や戦略を遂行する体制などが整った事業者を経産省が認定する制度。同行は8月1日に認定を取得した。北陸3県の金融機関では北国フィナンシャルホールディングスが取得している。

福井銀は現行の中計のもとで「デジタル化推進ワーキンググループ」を設置した。同グループに「チャネル戦略」「データ利活用」「業務効率化」「人財育成」の4つの部会を置き、デジタルを用いた顧客の利便性や生産性の向上に取り組んでいる。

外部との連携では、デジタル化の研究、開発を目的とした地銀8行による「フィンクロス・デジタル」の設立に参画。同社と共同でAI(人工知能)開発の内製化などに乗り出している。

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