(ブルームバーグ):14日の債券相場は上昇する見通し。米国で予想を下回る7月の生産者物価指数(PPI)を受けて長期金利の低下が加速した流れを引き継ぐ。一方、この日実施される5年国債入札に対する警戒感が相場の重しとなりそうだ。
三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、PPI下振れを受けた米債高に連れ高した後、入札後に上げ幅を縮める展開を予想。5年債入札は、ボラティリティーが落ち着き始めていることは好材料としながらも、「0.4%台前半の金利水準は魅力を欠く。強い入札結果は期待できず、先物や中長期債は伸び悩むだろう」とみている。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.835~0.85%(13日は0.84%で終了)、先物中心限月9月物は145円20銭~145円45銭(同145円26銭)。
米PPI、市場予想を下回る伸び-サービス価格が今年初の低下
先物夜間取引で9月物は13日の日中取引終値比10銭高の145円36銭で終えた。
5年国債入札
・発行予定額は2兆3000億円程度
・13日の発行日前(WI)取引は0.445%程度。表面利率は前回の0.6%から0.4%に引き下げられる見込み
■大和証券の小野木啓子シニアJGBストラテジスト
・今回は利回り0.43-0.45%水準での落札を念頭に、必要最低限の落札にとどまるよう応札スタンスを考えたい
・日銀の年内追加利上げを完全には否定しにくく、金利先高観は根強く残ると見て臨みたい
・備考:5年利付国債の過去の入札結果 (表)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2024 Bloomberg L.P.
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。