生命保険各社は一時払い保険の販売も継続して好調だった

主な生命保険会社の2024年4〜6月期の決算が9日、出そろった。同日までに開示した12社・グループの本業のもうけを示す基礎利益は、前年同期比35%増の8443億円だった。円安に伴う外国証券の利息収入の増加で運用関連の収益が伸びたほか、契約時に保険料をまとめて支払う一時払い保険の販売も継続して好調だった。

日本生命保険が同日発表した24年4〜6月期のグループ基礎利益は57%増の1795億円で、4〜6月期として過去最高だった。円安が進み、円建ての利息や配当金収入が増加したほか、再保険を活用したことで標準責任準備金の積立負担が減少した。第一生命ホールディングス(HD)もグループ全体で54%の増益だった。

売上高の指標の一つである保険料等収入は12社・グループで15%増の8兆7064億円だった。金利上昇によって商品性が向上した一時払い保険の販売が好調だった。大手生保を中心に、一時払い保険の予定利率を引き上げる動きも広がっている。予定利率は契約者に約束する利回りで、利率が高いほど実質的な保険料負担が軽くなる。

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