auじぶん銀行は10月から変動型の住宅ローンの基準金利を引き上げる

auじぶん銀行は10月から、変動型の住宅ローンの基準金利を引き上げる。日銀の利上げを踏まえ、0.25%高い年2.591%にする。同行は銀行間の顧客獲得競争のなかで他行比で低い水準の金利を提示してきた。他行も近く基準金利を引き上げる見込みとなっており、金利上昇の動きが本格化している。

同行は年間の住宅ローンの実行額が1兆円を超え、3メガ銀行に匹敵する存在感がある。基準金利の引き上げは同行が2015年末に住宅ローンに参入して以来初めて。最優遇金利の水準は検討を進めている。

10月1日以降で新規に借り入れる住宅購入者は初回の返済から利上げ分が反映される。既契約者の金利は1月から返済額に影響する。auじぶん銀は、返済額の変更を原則5年ごとにする「5年ルール」を設けているため、返済額がすぐに上がる契約者は限定的とみられる。

ほかのネット銀行の基準金利は、ソニー銀行が8月から0.2%引き上げて2.007%に、住信SBIネット銀行が5月から0.1%上げて2.875%にした。メガバンクなども変動金利の指標としている短期プライムレート(短プラ)の引き上げに動いており、今後も変動型の金利を引き上げが広がる見通しとなっている。

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