北海道銀行が1日発表した2024年度の北海道経済見通しによると、経済成長率は物価変動の影響を除く実質ベースでプラス1.4%と、23年度実績(プラス0.4%)を上回る。設備投資がプラス39.3%と、前年度の2%から大幅に伸びることが寄与する。

道内では最先端半導体の製造を目指すラピダスの工場建設など、大型の設備投資案件が進む。物価上昇を受けて各社が価格転嫁を進めたことなどで企業業績も改善傾向にある。資材高騰などで手控えていた設備投資に踏み切れる環境になったことも影響した。

一方で、23年12月の前回調査時の見通し(プラス1.5%)からは0.1ポイント下げた。個人消費の見通しをプラス0.6%から0.2ポイント下方修正した。食料品や衣類などの生活用品を中心に、節約志向が想定よりも強まっている。

24年度後半の消費動向について、調査した道銀地域総合研究所の担当者は「実質賃金の上昇で、家計の購買力も改善していくだろう」とみていた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。