三菱UFJフィナンシャル・グループが1日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比微減の5558億円だった。前年同期に持ち分法適用会社の米モルガン・スタンレーの損益を計上する時期をあわせるため6カ月分の利益を計上したのが800億円ほど下押しした。本業のもうけを示す連結業務純益は22%増の6781億円だった。
25年3月期の第1四半期は傘下のタイ・アユタヤ銀行で損益を計上する時期をあわせており、同行の6カ月分の利益を計上して約200億円分の増益要因となったが補いきれなかった。三菱UFJは両社の決算期修正の影響を除くと12%の増益となったと説明している。
金利高を背景にした国内外の利ざや改善が業務純益を下支えした。傘下行合算の海外の貸し出し利ざやは前年同期比0.17%拡大して1.42%だった。国内も大企業で0.06%、中堅・中小で0.03%広がってそれぞれ0.64%、0.59%となった。
国内貸出金残高は旺盛な設備投資需要を受け24年3月末以降の3カ月で5%増えて72兆円になった。一方、与信関係費用は前年同期比4倍の1667億円になった。
1兆5000億円に置く25年3月通期の純利益予想は据え置いた。三菱UFJFGは日銀の利上げの業績への影響について、資金収益ベースで年間600~800億円の増加影響があるとの試算を示した。
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