北太平洋漁業委員会の年次会合=15日午前、大阪市

不漁が続くサンマの漁獲枠の管理を日本や中国、台湾など9カ国・地域で話し合う北太平洋漁業委員会(NPFC)の年次会合が18日、大阪市内で4日間の協議を終えた。日本は資源回復に向け管理を強化したい思惑で、資源の状況に基づいて総漁獲枠の上限を自動的に算出する新たな管理規則を導入することの可否を議論した。

サンマの漁獲枠はこれまで各国間の交渉で決めてきた。新ルールが導入され、2024年からの適用で合意すれば、24年の総漁獲枠は現行の合意数量である「年25万トン以内」より縮小する見通しだ。枠の各国への配分は引き続き交渉となる。

日本のサンマ漁は近年、歴史的な不漁が続く。温暖化による海水温の上昇で漁場が沖合に移動したとの指摘があることに加え、台湾や中国が日本沿岸に回遊する前にサンマを取り過ぎていることも一因とされる。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。