日銀は31日、7月の「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」を公表した。2025年度の生鮮食品を除く消費者物価(CPI)上昇率の見通しを前年度比2.1%に上方修正した。4月時点では1.9%だった。24年度は政府による電気・ガス代に対する補助金の影響で2.8%から2.5%に下方修正し、25年度はその反動が出る。26年度は1.9%で据え置いた。

より物価の基調に近いとされる生鮮食品・エネルギー除くベースについては、24〜26年度ともに据え置いた。中小企業も含めた賃上げの広がりなどを背景に、賃金と物価の好循環が回ることで2%の物価目標前後の水準が当面続くと見通した。24年度と25年度の物価見通しは「上振れリスクの方が大きい」と分析した。

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