静岡県磐田市は30日、しずおかフィナンシャルグループ傘下の静岡銀行、浜松いわた信用金庫(浜松市)と遺贈に関する協定を締結した。相続人となる身寄りがいない「おひとり様」が増えており、遺贈寄付に対する潜在的なニーズを見込む。家族への相続以外に資産承継の選択肢を広げる。
遺贈寄付は生前の遺言に従い死後に希望する自治体や団体などに寄付する仕組み。磐田市は遺贈を希望する人を確認すると金融機関につなぐ。相談を受けた金融機関は遺言の作成を手伝ったり、内容によっては信託銀行などの提携先を紹介したりする。
磐田市への遺贈寄付は年に1件あるかないかという。一方で市役所内の市民相談センターに置く「終活おうえん窓口」には「相続先がない」といった相談が増えている。草地博昭市長は「遺贈寄付を知らない人も多い。市としても周知していきたい」と話す。
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