秋田市中心部にある北都銀行本店

フィデアホールディングス(HD)傘下の北都銀行は中核店の組織を見直す。まず9〜10月に本店営業部(秋田市)、横手支店(秋田県横手市)に部制を導入。部長にそれぞれ支店長経験者を充て決裁権限も移す。各部の担当地域を分けて営業体制を強化し、営業の効率化も進める。

本店営業部や支店は地域の法人、個人の取引先を担当する「渉外課」、融資業務の「融資課」、窓口で顧客に対応する「店頭営業課」という3つの課がある。このうち渉外課の組織を見直す。

秋田市を主に担当する本店営業部は9月24日付で、渉外課を営業第一部〜第三部に再編する。第一部は秋田市北部と市西部、第二部は市南部、第三部は市東部を担当する。近隣の秋田駅前支店(秋田市)の組織変更に併せ、第一部〜第三部は現在の30人から35人ほどに人員を増やす。

横手支店は10月21日付で渉外課を営業第一部、第二部に再編する。第一部は旧横手市や山内地区、第二部は浅舞、沼館、大森地区をそれぞれ担当する。横手西支店の組織も見直し、営業第一、二部の人員は現状の20人弱から25人ほどに増やす。

北都銀はこれまで店舗統合や業務の見直しなどを進めてきた。一方、行員の訪問地域が広域になり、取引先の対応件数も増えた。中核店の体制を整理し、コンサルティングなど営業体制の強化につなげる。

本店営業部は最も取引先が多く、横手支店は北都銀創業の地にあり取引先も本店営業部に次いで多い。北都銀はフィデアHD傘下の荘内銀行と2026年度の合併を目指して準備している。

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