(ブルームバーグ):フェイスブックの親会社である米メタ・プラットフォームズは、同社にとって初となる欧州連合(EU)からの制裁金を科される見通しだ。クラシファイド広告サービス「フェイスブック・マーケットプレイス」をフェイスブックのソーシャルネットワークに抱き合わせているのは、クラシファイド広告市場での圧倒的な地位の悪用に値するとして問題視している。

事情に詳しい関係者が明らかにしたところによれば、EUの決定は数カ月以内に公表される予定。EUの行政執行機関である欧州委員会は、フェイスブックを経由する必要のない別バージョンのクラシファイド広告プラットフォームの作成を指示する可能性もある。

欧州委はまた、デジタル市場法(DMA)に基づく新たな権限を行使し、ライバル広告プラットフォームのデータを競争目的で利用することをフェイスブックにやめさせる準備も進めているという。情報が非公開だとして同関係者が匿名を条件に述べた。まだ草案の段階であり、今秋とみられる決定までに変わる可能性もある。

最終的に違反していると判断されれば、年間売上高の最大10%に相当する制裁金が科される恐れがある。

メタへの制裁金の見通しはこれより先にロイター通信が報じていた。

原題:Meta Set to Be Hit by EU Antitrust Order in Marketplace Fight(抜粋)

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