(ブルームバーグ): 24日の債券相場は下落が予想されている。日本銀行が来週の金融政策決定会合で追加利上げに踏み切ることへの警戒感がくすぶり、先物が夜間取引で軟調だった流れを引き継ぐ。この日行われる40年利付国債入札は無難に消化されるとの見方が相場を下支えする。

  三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、自民党の茂木敏充幹事長の金融正常化発言の影響は大きいと指摘。半信半疑ながら利上げを意識した展開とならざるを得ないと述べた。

  40年国債入札については「金利水準面は悪くない」とし、「利回り競争入札方式なのであまり心配していない」と言う。

  同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは1.06~1.075%(23日は1.06%で終了)、先物中心限月9月物は142円75銭~142円95銭(同142円90銭)。

  先物夜間取引で9月物は23日の日中取引終値比10銭安の142円80銭で終えた。

40年債入札

・発行予定額は7000億円程度、表面利率2.2%の17回債の追加発行となる見込み
・利回り競争入札によるダッチ方式、応札は0.5ベーシスポイント刻み
・23日の発行日前(WI)取引は2.38%程度

大和証券の小野木啓子シニアJGBストラテジスト
・40年債は他年限に比べて日銀政策修正による影響が限定的に見えることや、海外金利の上昇傾向に一服感があることから、利回りが2.4%近辺なら買いにくさはなさそう

備考:40年利付国債の過去の入札結果 (表)

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