参加者が自身のキャリアなどを紹介した(12日、長野市)

長野市で12日、地方銀行の監査部員らが女性行員のキャリア形成支援に向けて意見を交換するイベントが開かれた。同市に本店を置く八十二銀行、青森銀行、七十七銀行、足利銀行、常陽銀行、山形銀行のおよそ20人が参加した。男性が多いとされる監査部で女性のキャリアイメージを参考にしてもらおうと、ロールモデルとなりえる経験談などが銀行の垣根を越えて共有された。

青森銀の福士繭美さんは出産後のキャリア観や家族からの後押しについて語った。監査部は「出張が多くて家を空ける際にどうしようか悩んだ」というが、家事を分担するなどの工夫を重ねているという。八十二銀の伊東清美執行役員監査部長は「悩みや情報を共有することで前向きな気持ちになって欲しい」と説明した。

もともと同様の取り組みを東北地方の銀行で実施していた。地銀の監査担当者が集まる会合で拡大する構想が生まれ、今年は初めて6行が参加したという。今後も定期的に開催する考えだ。

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