山形県の吉村美栄子知事は10日の定例記者会見で、じもとホールディングス(HD)傘下のきらやか銀行が9日に次期頭取人事を発表したことについて「新頭取のもと、行員も考えを一新して立て直しに向かうということだと理解している」と述べた。そのうえで「前を向き、黒字化をめざす取り組みを見守りたい」とエールを送った。
じもとHDは国に優先株を発行し、計780億円の公的資金を受け入れている。2024年3月期は赤字拡大に伴って優先株に配当しないことを決定。6月の定時株主総会から国が議決権の63%を握り、事実上の「国有化」状態にある。
吉村氏は「きらやか銀は足元の資材高騰など様々な原因で苦慮している先も含め、中小企業や小規模事業者に日々真摯に対応してくれている。(じもとHDとして)復配できるようになっていただきたい」とも語った。
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