(ブルームバーグ): 人工知能(AI)を使った動画の作成・編集サービスを手掛けるスタートアップ、キャプションズが新たな資金調達ラウンドで企業価値5億ドル(約800億円)の評価を得た。

  インデックス・ベンチャーズが主導した今回の資金調達ラウンドでキャプションズは6000万ドルを獲得。これで資金調達額は累計1億ドルに達した。他の投資家にはクライナー・パーキンス、アンドリーセン・ホロウィッツ、セコイア・キャピタル、俳優のジャレッド・レト氏らがいる。

  生成AIを使って従来より安価かつ簡単に動画を作成できるようにすることを目指すスタートアップは増えている。キャプションズは2021年、ガウラブ・ミスラ最高経営責任者(CEO)とドワイト・チャーチル氏が共同で設立。同社のソフトウエアは映画制作経験の有無にかかわらず、ビデオの制作、編集、配信を可能にするとミスラ氏は語った。

  AI動画の質が急速に向上するのに伴い、「ディープフェイク」技術に対する懸念も高まっている。特に世界的に大きな選挙が行われる今年は、動画作成ツールの性能向上や価格の低下に警鐘を鳴らす声もある。しかし需要も旺盛だ。ミスラ氏によると、これまでに1000万人余りが同社のアプリをダウンロードし、毎月350万近い本数の動画が公開されている。

原題:AI Video Startup Is Valued at $500 Million in New Funding Round(抜粋)

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