日本銀行は、きょうから2日間の日程で「債券市場参加者会合」を初めて臨時で開きます。国債の買い入れ額の減額にむけ事前に意見を聞くことで、長期金利の急騰による混乱を避ける狙いです。
日銀による「債券市場参加者会合」は通常、半年に一度ですが、今回初めて臨時で行います。
日銀は先月半ばの金融政策決定会合で、月6兆円程度としている長期国債の買い入れ額を減らす方針を決めた一方で、その幅やペースなどは今月末決めると先送りしていました。
日本銀行 植田和男総裁(6月14日)
「減額をする以上、相応の規模となると考えていますが、判断を的確にするためにも市場参加者の意見を聞いてみたい」
日銀が市場参加者の意見を聞くのは、国債の買い入れ額を一方的に減らすと、国債が市場で消化しきれず、金利が跳ね上がるなど懸念があるためです。
ある日銀幹部は「国債買い入れの減額で景気を冷やすわけにはいかないし、本当に手探りの状態」と話していて、今回の臨時会合には、日銀が難しいかじ取りを迫られていることがあらわれています。
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