融資型クラウドファンディングのファンズ(東京・渋谷)の子会社が立ち上げたベンチャーデットファンドに、池田泉州銀行と岩手銀行が計10億円を出資した。ファンド規模は総額約20億円となり、6月末には人工知能(AI)を活用した医療機器を開発するアイリス(東京・中央)に4億円のベンチャーデットを実行した。

1号ファンドを立ち上げたファンズ子会社「ファンズスタートアップス」が4日、発表した。1号ファンドには三井住友信託銀行と福岡銀行が先行して10億円を投資していた。池田泉州銀と岩手銀の参画で、出資する金融機関は4行になった。今後も全国の地域金融機関などに出資を募り、24年内に50億円規模に増やすことを目指している。

ベンチャーデットは、融資による借り入れと株式調達の中間と位置付けられる資金調達手段で、融資や社債に新株予約権を付ける事例が多い。ファンズの1号ファンドは、資金供給が困難とされる研究開発型の「ディープテック」分野にも積極投資する方針を掲げている。

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