3日、20年ぶりとなる新しい紙幣の発行がスタートし、実業家の渋沢栄一が1万円札の顔となるなどデザインが一新され、金融機関への引き渡しが始まった。
新紙幣入手に両替の長い列
新紙幣発行の“歴史的な一日”。戦いは朝から始まっていた。
この記事の画像(54枚)埼玉のりそな銀行では、一刻も早く新紙幣を手にしようとする人々が両替のため、長い行列が出来ていた。
「最後尾はこちらです」と書かれた紙を掲げた銀行員の姿も見受けられた。
みごとゲットしたみなさんは、新紙幣を何に使うのか?
新紙幣をゲットした女性は「息子の誕生日のお祝いで新紙幣を届けたい」と語った。
午後3時半、列が途切れなかった両替機が、お金の補充のため使用できなくなるという事態も発生した。
新1万円札の顔 渋沢栄一ゆかりの地では
一方、新1万円札の顔となった渋沢栄一ゆかりの地、埼玉県深谷市では…。
銀行のATMコーナーの人の列が駐車場にまで達し、駐車場内に行列ができていた。
行列の中には、キャッシュレス世代のはずの女子高校生の姿がも見受けられた。
両替に来た女子高校生は…
「(Q普段は1万円は持ち歩く?)そんなに持たないです。深谷市の渋沢栄一が新一万円札になるのは深谷市民としてすごくうれしい」と答えた。
行列ができたのは人だけではなかった。
広瀬修一キャスター:
車で銀行に来た人たちも、今はもう車を止められない状況になっているかもしれません。車の列の先頭、その先は…やっぱり車で駐車場内は埋まっています。
ゲットした新1万円札を、自慢げに並んでいる人に見せる人まで現れた。
新紙幣をゲットした女性(75)は「ばぁば、頑張ったんだよ~。 3時間も並んでいたんだよ(Q.3時間!?) 3時間も立って待っていた。もうクタクタよ」と念願の新紙幣を手にした75歳の女性は、新紙幣を一体何に使うのか?
一目散で自転車に乗って帰宅すると、新紙幣をゲットした女性(75)は「渋沢さんバンザーイ」と言い、郷土の名士・渋沢栄一の新たな偉業に喜びが止まらないようす。
「(仏壇に飾られた亡くなった方の写真を手に)いいことあったなと、一緒に喜んでいると思う」と、この女性は新紙幣を仏壇に供えることにした。
「地方ではなかなか入手できない」6時間かけ入手
全国各地で見られた「新紙幣を一刻も早く手に入れようとする戦い」では…。
山形市の銀行で200万円分を両替した“強者”もいた。
そんな中、東京・千代田区丸の内にある三菱UFJ銀行の本店では、300人近くが列を作っていた。
新紙幣をゲットした若い2人の男性は、「生まれて初めての大イベントなので、来るしかないですよ」と語った。
また、別の男性は山梨県から6時間かけ、ようやく新紙幣を入手したという。
山梨県から来た人:
ここの番号がAA。一番最初に刷ったという証。地方ではなかなか入手できない。
理由はこんなこだわりからだった。
新紙幣を手にして喜びの声が広がる中、新しい札を求めて、都内のATMを駆けずり回る人の姿も。
ATMから出てきた男性に話を聞くと「(新紙幣は)ありませんでした」と言う。このATMで取り扱っていたのは旧紙幣だった。
その後もATMを回ること6カ所目で、「全部、ピン札。のぞいた時にピカピカで、『来た!』と思ったがダメだった」と男性は肩を落とした。
結局、8カ所のATMを回ったが、残念ながら新紙幣はゲットできなかった。
(「イット!」 7月3日放送より)
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