(ブルームバーグ): ソフトバンクグループ株が6日続伸し、一時前日比1.7%高の1万730円と、2021年3月16日に記録した最高値1万695円を更新した。終値は同1.5%高の1万705円。人工知能(AI)や半導体分野への投資急増を背景に人気が続く。

  岩井コスモ証券の川崎朝映シニアアナリストは、日経平均が4万円を回復したこともあり、「投資会社としての収益拡大期待が同社にはある」と指摘。また、昨年9月に英半導体設計会社アーム・ホールディングスが上場したことで「半導体関連としての見方が加わったことも上昇の背景にある」と分析した。


  同社は6月、米国のAIスタートアップ、パープレキシティAIに1000万-2000万ドル(約16億-32億円)を「ビジョン・ファンド2」を通じて出資する計画にあることが分かった。また、米医療テクノロジー企業テンパスAIと合弁を設立して、年内にも国内にある13の中核病院からサービスを開始する計画も明らかにした。

  ソフトバンクGの前期(24年3月期)は純損益が3期連続の赤字となったが、1-3月期(第4四半期)では純損益が2四半期連続の黒字となり、新たな投資戦略にも注目が集まっている。

  一方、データセンターや省電力の半導体設計の需要の拡大を背景に、同社が約9割の株式を保有するアーム・ホールディングスの株価も上昇基調にある。

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