大企業だけでなく、所得アップが地方企業まで届くことが待たれる。さらには、アルバイトやパート従業員も期待を寄せるところかもしれない。福島県の現在の最低賃金は…900円。全国平均の1004円には届いていない。この金額、満足しているのか?街の人に聞いた。

<街の人の声は「安い」>
「物価も高くなってきて、もっと1000円くらいでもいいんじゃないかなって思います、福島県も」
「ちょっとやっぱり900円だと、貯金とかもちょっとしづらいな~というのは」
「(最低賃金900円)めちゃめちゃ低いですね。めっちゃ物価上がってるのに、時給はそのまんまだからどうなのかなって、ちょっと思うんですけど」

一方で、年配の方からはこんな意見も。
「僕が学生時代40年以上前、時給500円の時代でしたね、それからすると2倍ですよね。40年で1000円いってないですね。最低賃金を底上げするということは、非常に大事だと思います」

<最低賃金巡り議論はじまる>
その最低賃金をめぐり、引き上げに向けた議論が福島県内でも7月2日から本格的に始まった。福島市で行われた福島地方最低賃金審議会。メンバーは県内の労使の代表者や大学教授など15人。
県内の最低賃金は2023年、過去最大の引き上げにより900円に改定されたが、物価高を受けて2024年も大幅な引き上げが予想されている。
審議会は8月中にも改定額の決定を目指しているが、引き上げには課題もある。

福島地方最低賃金審議会の熊沢透会長は「最低賃金が引きあがることによって、経営に直接影響があるような企業があるとすれば、そういう企業の経営環境がどうすればマシなものになるかということですよね。それを説得的に議論できるかどうかということだと思います」と話した。

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