いよいよ3日に迫った新紙幣発行を前に、都内の飲食店では券売機の更新作業など対応に追われています。

東京・大田区にある中華料理店は、6月28日に新しい券売機を搬入して、なんとか間に合いました。

約230万円の費用がかかり、材料費の高騰などもあって、泣く泣くメニューを一律100円値上げしました。

四川屋台オーナー・峰彰男さん:
100円もちょっと度胸がいってね、本当は50円にしようかなと思ったんだけど、やっぱり今回はちょっと思いきって、100円上げさせていただきました。

券売機販売大手の会社では、2023年の末から問い合わせが殺到しています。

エルコムサポート部・前田昌宏課長:
(券売機設置の)日程なんですが、どうしても7月3日に新しいお札発行されるんですが、それまでには間に合わないような形なんですね。

メーカーからの部品供給や設置作業が追いつかず、発注から納入までに少なくとも3カ月はかかると見込んでいます。

エルコム専務取締役・川浪武盛さん:
買い替えが一気に固まってしまうので、今人手不足っていうのもありますし、大変です。

都内のラーメン店も、券売機の部品の交換で3カ月待ちとなり、しばらくは新札を手作業で両替することにしました。

麺屋藤しろ・工藤泰昭さん:
券売機、実際改造しなければ新紙幣が使えない状態で、(改造は)業者さんの方が間に合わない感じ。

十分な対応が整わない状況もある中、3日、新紙幣の発行を迎えます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。