東洋証券が26日開いた定時株主総会の取締役選任議案で、同日に新社長に就任した小川憲洋氏の賛成比率が51.47%だったことがわかった。会社側が提案した取締役候補の7人のうち6人が可決したが、いずれも賛成比率は50%台〜51%台にとどまり薄氷の結果だった。

28日に関東財務局に提出した臨時報告書で明らかになった。会社側が提案した取締役候補7人のうち、桜井歩氏のみ賛成比率が49.66%となり選任議案が否決された。

東洋証券は22年から複数の物言う株主(アクティビスト)によって株式を買い集められており、26日の株主総会ではそのうちの1社から株主提案も受けていた。株主提案の取締役候補5人の賛成比率は47%台で、いずれも否決された。

東洋証券は当初提出していた桑原理哲前社長の選任議案を26日の株主総会開始1時間前に撤回した。事前の議決権行使の状況から賛成比率が過半に達しない見通しとなり、本人の申し出により取り下げていた。

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