調査会社インテージは27日、全国約6000店舗から収集している小売店販売データなどをもとに、日用消費財の中で何がより売れたかを推定販売金額の伸びから振り返る「2024年上半期、売れたものランキング」を公表した。
1位は「パック」(前年比154%)で、2023年5月に新型コロナが5類に移行してから約1年が経ち、外出機会が増えたことによる化粧品の需要回復を背景に、韓国コスメの拡大や、有名タレントによるパックブームが起きるなど、複数の要因が後押ししたとみられている。
特に女性での購入率が増え、年齢別では30代女性で18.6%から24.1%と大きく伸び、40代でも5ポイント増の20.8%と、15~29歳女性の購入率に近づきつつあるという。
2位は「靴クリーム」(前年比133%)で、革靴用のクリームタイプだけでなく、スニーカー用のシートタイプなども含まれる。スニーカー用の人気もあり伸びている。
3位は「強心剤」(前年比132%)で、インバウンド需要による影響が大きく、外国人旅行客に人気の商品を中心に販売金額が伸びたという。
また、食品などで値上げが相次ぐ中、9位だったのは「米」(前年比118%)で、猛暑で作柄が落ちたほか、インバウンド需要で、外食向けが好調なこともあり価格が上昇したことが大きく影響した。
逆に、「2024年上半期、販売苦戦したランキング」は、1位・検査薬(47%)、2位・マスク(75%)、8位・殺菌消毒剤(88%)など、コロナの時期に大きく売り上げを伸ばした衛生用品などが上位に入っている。
上位のランキングは以下の通り。※内の数字は前年比
1位 パック(154%)
2位 靴クリーム(133%)
3位 強心剤(132%)
4位 トマトジュース(130%)
5位 リップクリーム(128%)
6位 ビタミンC剤(119%)
7位 ほほべに(118%)
8位 玩具メーカー菓子(118%)
9位 米(118%)
10位 煮干し(117%)
11位 中性洗剤(117%)
12位 発泡酒(116%)
13位 鎮咳去痰剤(115%)
14位 漂白剤(114%)
15位 大人用紙おむつ(114%)
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