大阪・関西万博のパビリオン建設の遅れが指摘される中、参加国の1つスロバキアが、自前のパビリオン「タイプA」の建設を断念する方針であることが分かりました。

 スロバキアは、大阪府木材連合会が提案している「タイプ・ウッド」に関心を示しているということです。

 ヨーロッパ中部のスロバキアは大阪・関西万博に独自で建設する「タイプA」パビリオンでの参加を予定していましたが、関係者によりますと開幕までに建設が間に合わないおそれがあることから「タイプA」の建設を断念する方針だということです。

 スロバキアは万博協会と、簡易型のパビリオン「タイプX」への移行を相談したものの「今からは間に合わない」として、協会が用意した建物を複数の国が共同利用する「タイプC」への移行を勧められたということです。

 一方、スロバキア側は「タイプCでは大きさが不十分だ」などと難色を示していて、「タイプ・ウッド」への移行も視野に検討しているということです。

 「タイプ・ウッド」は大阪府木材連合会が提案している来年4月の開幕までの完成を可能とするパッケージプランです。これまで連合会は、参加国から正式な依頼は受けていないということです。

 自前のパビリオン「タイプA」を巡っては建設スケジュールなどを理由に建設を断念する国が相次いでいます。

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