2021年に開催された東京五輪の選手村跡地に建つマンション群「晴海フラッグ」。転売目的での購入も話題となり、今年1月から入居が始まったものの「住民はほとんどいないのでは?」という噂も…。そこで晴海フラッグの今を勝手に半年点検しました!
「思った以上に子どもが育てやすい」都内最大級のスーパーも!
東京・築地と豊洲の間に位置する「晴海フラッグ」。東京湾に面した埋立地に23棟のマンションが立ち並び、人口約1万2000人を見込んだ新しい街です。
週末に行ってみると、多くの目にしたのが、家族連れ。
晴海フラッグに暮らす女性:
「子育て世代がすごく多くて、思った以上に子どもが育てやすい」
近くには、大きな遊具や芝生の広場がある「晴海ふ頭公園」もあり、子どもたちの遊び場になっているといいます。
また、マンションの目の前にある、4月に開校したばかりの小中学校は、すでに生徒数が1000人超え!(晴海西小学校807人・晴海西中学校217人 ※4月9日現在)
今後生徒がさらに増える見込みで、新校舎を建設中とのこと。
3月にオープンした商業施設『ららテラスHARUMI FLAG』は近隣からも人が集まるほどの盛況ぶり。
1階に入っているスーパー『サミットストア』は、都内最大級の規模で、お菓子約1300種類、お惣菜・お弁当約300種類、さらに冷凍食品が約800種類と、子育て世代向けの品揃えも充実しています。中には冷凍庫の上から下まで、韓国のアイスで埋め尽くされたコーナーもあり、THE TIME,マーケティング部・原千晶部員も「ここ何?初めて見た」とビックリ。
2階には書店や100円ショップ、さらには眼科や歯科、小児科もあり「子どもが発熱したときも助かる」との声も。
館内には、大きなメダルのオブジェや、トーチにサインボールなど、随所に東京五輪・パラ五輪を象徴する展示があり、レストラン『TEAM JAPAN 2020 VILLAGE Cafe & Restaurant CENTRALE』では、選手村で提供されていたものと同じ安全基準を満たした野菜を提供するなど、大会のレガシーも感じられます。
「駅から遠い…」をカバーする“新しい交通手段”には課題も
若い世代が増える晴海エリアですが、一方で困ったこともあるといいます。それは「交通の便」。晴海フラッグから最寄りの「勝どき駅」(都営大江戸線)まで、徒歩で約15分かかるため、「駅までが遠い」との声が多く聞かれました。
しかし、晴海には電車のかわりに“新しい交通手段”が2つあります!
1つ目は、五輪でも活躍した「東京BRT」。Bus Rapid Transitの略で、電車でいう「快速」のように、主要なバス停だけに止まる次世代バスです。
都バスの停留所が約300m間隔なのに対し、東京BRTは約1km間隔なので移動が早い!晴海フラッグから新橋駅まで、最短11分、大人片道220円で利用でき、車内も子育て世代が嬉しい設計に。
晴海 近隣住民:
「ベビーカーを何台かおけるぐらいスペースが広い」
さらに携帯の充電ができるコンセントがあったりと設備も充実していますが、最大の難点が…。
晴海 近隣住民:
「本数が少なくて朝はすごく混む」
平日の朝、8時台は10分おきの6便あるものの、7時台は3便、9時台は4便。増便を望む声が上がっているといいます。
そして晴海ならではの交通手段2つ目は、「船」です。
晴海からオフィス街・浜松町の沿岸まで最短5分で料金は500円。船内にはソファーシートや、外の景色が映し出されるモニターも。
デッキに出れば潮風を感じ、スカイツリーを眺めながらの優雅な「船」出勤ができちゃうのですが、ここでも1つ、難点が…。
実は操縦士の人手不足もあり、運航しているのは、火・水・木の週3日。しかも午前中の4便のみ。(晴海発8:30/8:55/9:20/9:45 ※悪天候の場合は運休する可能性もあり)
現在は1日に20人ほどが利用しているとのことですが、利用者がもっと増えれば、増便も期待できるそうです。
「災害に強い」世界に先駆けたインフラも整備
新しいといえば、晴海フラッグには「災害に強い」“新しいインフラ”も整備しています。
それは、水素による発電。
街には『東京晴海水素ステーション』があり、製造した水素を地下のパイプでマンションや商業施設に送り、それぞれの施設で水素発電しているんです。
マンションの共有部の照明や、交通手段のBRTもこの水素を使っています。
東京都都市整備局 藤本英悟さん:
「街の中で発電することができるので、災害に強い電力供給が可能になる」
1DK13万3000円~賃貸物件は空室あり
そんな、晴海フラッグのマンション、今の価格はどうなっているのか?
分譲タイプは、1LDKで4840万円からと周辺相場より安い(※番組調べ)だけあって、ほぼ完売しているとのことですが、「賃貸はまだ空室が目立つ状況」と話すのは三井不動産レジデンシャルの担当者。
マンションの中を見せてもらうと、それぞれの棟の中に、無料で使えるフィットネスルームや大浴場などの共用スペースが5か所以上あり、別の棟に住んでいても自由に使えるとのこと。
2LDKのファミリータイプの部屋に入ると、玄関脇には収納抜群のシューズインクローゼット。玄関を進むと8.4帖のリビングダイニングがあり、その両脇にに5.5帖と4.6帖の洋間が2部屋。ベランダからは東京湾も見えます。
こうした2LDKタイプの部屋の家賃は、フロアによって異なりますが、1か月21万8000円~23万8000円。
▼晴海フラッグ(賃貸)※6/16日時点・ペントハウス除く
〔間取り〕1DK~3LDK
〔家賃〕13万3000円~51万1000円
番組で調べたところ、周辺相場よりも安めの価格設定になっていました。
安住アナの思い出「昔、関東のイケてる男子は晴海で…」
俳優の高橋克実さんは、若いころ晴海の展示場でアルバイトをしていたとのことで、現在の晴海の姿に「なんか外国みたい。本当に昔は何もなかった」と驚いた様子で話した。
安住紳一郎アナも「私は幕張メッセ世代」と展示場でのアルバイト経験があると話し、「克実さんの晴海のアルバイト時代の話をもっと聞きたい」とおねだり。「当時の関東のイケてる男子は、晴海の展示場でアルバイトして、コンパニオンのお姉さんたちのお世話をして、いい思いをするとかしないとかね、結構ありましたよね」と話をふった。
これに対し髙橋さんは急にまじめな表情を作り、「こんな時間からそんな話でいいんですか?」と返し、笑いを誘っていた。
(THE TIME, 2024年6月24日放送より)
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