松江城近くの高層マンション建設計画をきっかけに起きた景観を巡る議論で、松江市の景観審議会に設けられた専門委員会の初会合が24日に開かれ、新たな建築基準の提案などに向けた検討に入りました。

「松江らしい景観づくり委員会」と名付けられた新組織は、建築や歴史、法律、経済など各分野の専門家7人で構成され、松江市の景観審議会の専門委員会として設置されました。

市の景観基準を巡っては、松江城近くで計画されている高さ約60m、19階建ての高層マンション建設について、「景観を妨げない」とした審議会の判断に対して、一部の委員が審議のやり直しを求めるなど、現状制度のあいまいさが問題になりました。
このため景観審議会では、景観基準の見直しを進めることになり、専門委員会で高さや対象エリアなどの新たな基準の検討をスタートさせました。具体的には「松江城からの眺望基準」と「松江城周辺の建物の景観基準」の2項目について、その高さやエリアを定めていくとしています。

24日の初会合では、現状の確認のほか他市の事例が紹介され、委員からは「松江らしい」の基準をどう考えるかといった意見が出されました。

松江市まちづくり部・石本彰部長:
様々な地域の皆様のご理解が得られるような形の基準の見直しということをこれから手がけていきたい。

専門委員会は今後、月1回程度の開かれ「松江城からの眺望基準」は向こう1年、「周辺の建物の景観基準」は2年を目途に見直し策を提案したいとしています。

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