秋田銀行は秋田県信用組合(秋田市)と連携し、事業承継を目的にしたM&A(合併・買収)を支援した。クレーン工事の南部建設(秋田県小坂町)とその全額出資子会社の南部重機(同)の経営権を、架設工事を手掛ける目時興業(同)が取得した。取得額は非公表。
南部建設、南部重機はともに後継者がおらず、第三者への事業承継を検討していた。取引のある秋田銀と秋田県信組が仲介し、日本政策金融公庫も加わる形で目時興業に協調融資し、4月30日付で一連の手続きを終えたという。
事業承継やM&Aについて、秋田銀は2019年6月に秋田県信組や秋田信用金庫(秋田市)、羽後信用金庫(由利本荘市)と連携協定を結んだ。県内では経営者の高齢化や後継者不在により、休廃業・解散する企業が少なくない。金融機関が連携して事業承継を円滑に進め、地域経済の縮小を抑える狙いがある。
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