1ドル=159円半ばまで円安が進む中、岸田総理は電気ガス料金の補助を、8月から3ヶ月間に限って行うと発表しました。現在行っているガソリンなどの補助についても年内は継続するとしています。このタイミングで打ち出した新たな物価高対策、その狙いは?

■電気・ガス料金の補助を8月から“復活” 岸田総理の狙いは?

再び、円売りが加速しています。

円相場は一時1ドル=159円台まで円安が進みました。政府・日銀が為替介入に踏み切った4月末以来、約2か月ぶりの円安水準です。

家計への影響が心配される中、22日夜、岸田総理は...

岸田総理
「物価高に直撃されている地方経済や、低所得者世帯の現状に思いをいたし、最も即効性のあるエネルギー補助を今回に限って講じることとした」

政府による電気・ガス代の補助をめぐっては、5月の使用分までで終えることになっていましたが、新たに「酷暑乗り切り緊急支援」として、8月から10月までの3か月間に限り、補助を行うと発表。

また、現在行っているガソリンなどの補助金も年内は継続するとしました。

さらに、秋に策定することを目指す経済対策の一環として、年金世帯や低所得者世帯を対象に追加の給付金の実施を検討していると明らかにしましたが、肝心の財源については...

岸田総理
「具体的な財源等については、議論を進める中で確定していかなければならない」

支持率が低迷する中で、岸田総理が打ち出した新たな物価高対策。その狙いは…

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん
「(円安によるエネルギー高が)想定外の事態ということが一つ。秋の自民党の総裁選挙をにらんで、少しでも自分の人気・政権の勢いを挽回したいと思っているのだろうが、国会が事実上終わった段階で、ドタバタで人気取りの政策を打ち出したのが透けて見える」

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