先月、仙台市中心部の通行量を調べた結果、JR仙台駅東口周辺の通行量が新型コロナの流行前の2019年を初めて上回りました。一方で、市中心部の商店街では通行量の減少がみられました。

仙台商工会議所は仙台市と共同で、毎年5月に歩行者の通行量調査を行っていて、今年は先月24日金曜日と26日日曜日の2日間、仙台市中心部の8地点で午前9時から午後8時まで調査を行いました。

記者リポート
「仙台駅の東西自由通路、調査によりますとこちらの通行量がコロナ禍前より増えたということです」

仙台駅東西自由通路、東口改札前は2日間あわせておよそ14万3500人となり、コロナ禍前の2019年を初めて上回ったということです。
近年、仙台駅東口ではヨドバシ仙台第一ビルが開業したり、大型スーパーがオープンしたりと再開発が進んでいます。

市民は
「最近は駅周辺で買い物やご飯、飲み屋まで全部済ませられるようになった」

一方、コロナ禍以降、減少傾向が続いているのが仙台市中心部の商店街です。
先月26日日曜日の通行量と2019年を比較した場合、東一番丁通り、一番町4丁目はマイナス30.8%に、中央通り、藤崎前はマイナス25.1%になるなど、コロナ禍前の水準まで回復していないことが分かりました。

市民は
「こっちは飲み屋街というイメージが強く、買い物するなら駅の方が多い」

日々、変化を続ける仙台市中心部。コロナ禍を経て人出の回復に差が出る結果となり、仙台商工会議所は「仙台市中心部の回遊性を高める取り組みを実施していきたい」としています。

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