九州フィナンシャルグループ(FG)傘下の肥後銀行は20日、熊本県合志市の御代志(みよし)地区に新店舗を2025年2月にも開くと発表した。新支店の開設は2007年以来18年ぶり。御代志地区は熊本市の近郊エリアとして再開発が活発で、人口増加に伴う支店需要があると判断した。

肥後銀行が新設するみよしスマート支店の外観イメージ=同行提供

新店舗名は「みよしスマート支店」。熊本電鉄菊池線の終点である御代志駅に隣接した場所に開く。店舗は平屋建てで、床面積は約430平方メートルの予定。配置する従業員は店舗と併設するローン相談窓口を含めて計15人を見込む。資産運用などの相談機能を強化するため、店内には個室ブースを3室設ける。

支店の新規開設は07年の嘉島支店(熊本県嘉島町)が最後だった。合志市は台湾積体電路製造(TSMC)の新工場にも近く、半導体関連企業が集積すればさらなる人口増加も期待できる。20日の起工式に出席した肥後銀の山木仁副頭取は「(進出企業の)従業員の方々との取引にも非常に期待している」と述べた。

みよしスマート支店のロビーのイメージ(同行提供)

銀行は来店顧客の減少などを受けて店舗の統廃合などを進めてきたが、近年は需要が見込める地区に新規出店する事例が出ている。西日本フィナンシャルホールディングス(FH)傘下の西日本シティ銀行は23年10月、前身の銀行を含めて26年ぶりの新店舗となる伊都支店(福岡市西区)を開業した。

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