秋田県井川町の電気機器メーカーが、横浜市のメーカーと共同で洋上風力発電専用の航空障害灯の量産化に向けた認証を取得し、関係者が19日、生産に向けて意気込みを語った。

航空障害灯は、航空機に障害物の存在を知らせるもの。高さ60メートル以上の高層ビルや鉄塔などに設置することが義務付けられていて、風力発電にも設置されている。

井川町の電気機器メーカーのアイセスは、2022年から横浜市の日本光機工業と共同で洋上風力発電機の航空障害灯の開発を進め、6月に国から量産化に必要な型式承認を取得した。

日本光機工業は、陸上風車の航空障害灯では国内で8割を超えるトップシェアを誇る。また、秋田県沖は冬場の雷の発生率が高いことで知られている。

アイセスと共同開発することで、従来の航空障害灯に比べて小型化や軽量化が図れたほか、雷にもより対応できる製品ができたという。

 日本光機工業・石崎康充社長:
「最近は雷が非常に低いところで起きる。高電圧で風車に落雷が起きているので、従来の製品よりも落雷があっても電気回路に影響を与えないような技術について、アイセスが一番知見があったので、そこが共同開発をした一つの大きなポイント」

秋田県沖で洋上風力発電の動きが本格化する中、発電設備の近くで航空障害灯を生産できるという大きなメリットがある。

航空障害灯は、10月ごろにアイセスの工場で生産が始まる予定。

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