週明け15日のニューヨーク外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=154円45銭と1990年6月以来、約34年ぶりの円安ドル高水準を付けた。朝方発表された3月の米小売売上高の結果を受けて米長期金利が上昇し、運用に有利なドルを買って円を売る動きが広がった。

午後5時現在は、前週末比1円00銭円安ドル高の1ドル=154円22~32銭を付けた。ユーロは1ユーロ=1・0620~30ドル、163円79~89銭。

米小売売上高が市場予想を上回り、米経済の堅調さが改めて鮮明になった。このため米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ開始観測が後退し、日米の金利差が開いた状況が当面続くとの見方が拡大した。

一方、日本政府・日銀による為替介入への警戒感も強く、値動きは限られた。(共同)

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